風の里について
風の里は、学年を問わずに子どもたちが集まり、様々な体験学習を通して感じたことなどを共有する学びの場です。
風の里の子どもたちは皆、年齢や性別、育ってきた地域、環境は様々です。抱える事情もそれぞれですが、風の里では互いに認め合い、行動を共有し、思いやる心を学び、ルールを作り、自分たちでコミュニティを築いています。学年が異なる子も同じ子も小さなコミュニティの中で様々な体験を共有するうちに自然と仲良くなっていくのでとてもアットホームな雰囲気です。
体験学習の一環としてイベントや催しのお手伝いなど、皆で力を合わせて行うことが多くあります。皆で力を合わせて何かを成しとげたときは、皆本当にいい顔をしています。こういった様々な経験の中で皆で自分の中の自分と向き合い、成長していく。風の里はそんな場所です。

風の里が最も重視しているのは、集団生活における様々な経験です。
学科ももちろん大事なのですが、それだけでは自信や自立心は育めません。
それぞれ違う環境で育ってきた者同士がふれあい、お互いを認め、行動を共有する。
そういった経験を重ねることが豊かな人格を育むと考えています。
子どもたちが自ら考えて行動すること、創意工夫をすること、仲間との協調性を養うこと、途中で諦めないことなど、これらを養うために必要なのはそれを体験する機会です。
風の里では、様々な体験学習の中で自ら感じたことからそれらを学ぶことで自信や自立心を養っていくことを目的とした活動を行っています。
私たちが子どもたちの精神的または身体的な発達や成長について直接手助けしてあげられることは残念ながらほとんどありません。しかし、その機会を用意し、子どもたちが感じたことについて一緒に考えたり、行動したり、その行方を見守ることはできます。
見守るという行為は、それ自体が強い影響を及ぼす行為ではありません。しかし、子どもたちが何かに成功したり間違ったりしたときにそれを見守る大人がいるのといないのとでは大きく異なります。
こどもたちが成功したときにはその成功を一緒に共有して言葉を交わし、間違ったときにはその間違いを一緒に見つめ、話し合う必要があります。
直接的な心の成長はやはり本人にしかできませんが、そのきっかけをつくるために環境を用意し、成長を見守るのが私たちの役割です。そのため、子どもたちの自信や自立性を促すうえでこの見守るという行為が大人にとってもこどもにとっても大切なことなのだと考えています。
風の里には規則がありません。
しかし、子どもたちが自分たちでつくった9つのルールがあります。

- 一. いじめはしない
- 一. 挨拶は必ずする
- 一. 整理整頓
- 一. 約束は必ず守る
- 一. 嘘はつかない
- 一. 協力し合う
- 一. 楽しく、おもしろくする
- 一. 自分も友達も大切
- 一. 目的意識を持つ